2つの世界が交錯する朗読

今日は、とことんマニアックな練習を行いました。

「きつねの窓」安房直子

六年生の教科書下に出てくる、幻想的なお話です。

安房さんの本は、ものすごく深く、締め付けられるような悲しみが心いっぱいに広がるような奥行きがあります。

きつねの子と、ぼく。2人の心にあまりにも深く刻まれた、悲しい事実。

悲しみの深さは、このお話に入り込むほど自分のものに思えてきます。

 

今回、四人でこのお話に取り組むのですが。

M先生の水彩画のようなピアノの景色にのせて、ガラスのように澄んだ声の出せるyukoちゃんと、地に足を踏みしめるように確実に読み込むyukiちゃんの朗読を二重に交差するようにお願いしました。現実を、悲しみの世界が徐々に包み込み入れ替わっていくように読んでもらえたら。とっても立体感のある朗読になるのでは。

 

まだまだ練習中です。大人の私たちにとってもおもしろいものになりそうです。

どこまで不思議な朗読ができるかチャレンジ。あ、人のばかり聞いていたら、今回自分の役割を考えるの、忘れてた!

 

三月まで、まだまだたくさん小学校にお邪魔します。

六年生の皆さん、先生方、きつねの窓をどうぞお楽しみに!!